芥子色の北風 七/
信天翁
「未来」「永劫」の概念をわすれて
四季の移ろいだけにこだわる
余命わずかの
卒寿となったおひとりさまは
つつじが丘のひだにたたずみ
つぶやいてみる
マスコミ(テレビ)だけが
どうして「歳末」を持ち上げ
こどものように
はしゃいでいるんだ」と
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