よる の ふしぎ/玉兎
 


よる は ふしぎ
いえないことが
するん、と
すべり おちる

よる の ふしぎは
あまり しられてないし
おしえて あげられない
ひみつを しりすぎると
あさに かえれなくなってしまうから
さぁ、その まぶしいひとみを とじて
きみのゆめへ きみのあしたへ

よる は くちびるに そっと
みえない みらいを のこして
あさへと かえって ゆくのだから


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