サドンデス/なけま、たへるよんう゛くを
メダカが逆立ちしている
ふざけない彼がこんな仕草になってる様を僕はずっと恐れてきた
なにも悲しくない
なにせこれは事件でおはなしだった
降りかかったそして固まった
結晶となって値が張った
岸辺の草葉に寝そべった 曇った戸棚に陳列罪
鈍く価値高く輝く 朽ちた館に隠してか
ゆく日くる日 緩んだ乙女心の目を留めたらば
"あらお客さんはお目が高い そりゃ当世一品の奇譚でしてよ!"
店開かしては披露めては
金銀一封しとど振り込まれ潤う懐水溜まり
降り注がれれば 不義雪がれねば
こともなく明くる夜はくるめき来る
久しく経ち彼への足しに金の鐘の
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