いのり/あおい満月
過ぎても、
あなたは私を幼児扱いした。
私はそんなあなたと一緒にいるのが嫌で、
彼氏をつくり危険な遊びを繰り返した。
あなたは私を大事だと繰り返すが、
私の詩を褒めてくれたことはなかった。
それどころか、
知人から送られてきた詩集を皆、
ごみ箱にぶちこんだ。
お金にならない生き甲斐はいらない、
これがあなたの定説だ。
私はあなたのその鼻や耳や毛孔を
覆う皮膜を引き裂くために、
毎晩パソコンに向かい詩を書いた。
私にとっての生き甲斐はやがて、
燃え盛る復讐に変わった。
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フウチャン、
オカアサンハネ、
モウスグシヌンダヨ、
ダカララクサセテクレ
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