思置き/
やや
伸びた影を認められず
延々と続く変化に溺れる
明転して浮かび上がる
言えなかった言葉
抱えたままの気持ち
伝えられなかった温もり
抱き締めた刹那ですら
捕まえられない君をおもう
力を込めても
大声を出しても
煩わしさだけが消残る
おもいは/言葉は
やはり 伝わることはない
旋回のちに、墜落、
立ち上がるのは砂埃
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