光のまつげ 八/
信天翁
「師走」というと
通り一遍の味けは凡庸だが
「年積月」などと言い換えると
陰陽五行説を想起して
なんとなく 芳香が
五臓六腑から湧きあがってくる
かくして・・・・
老眼を細め
サンルームの日差しに憩うとき
卒寿の波と風とが
静かに季節を刻んでゆく
戻る
編
削
Point
(4)