来る死を間近に/
吉岡ペペロ
今年5回目くらいのはったりをかます
もうオオカミ少年みたいになっている
日曜日のお昼どき
町の中華料理屋にはいると和田アキ子が
なにか言いたげな憂うつな顔をしている
出演者や笑い屋みたいな観客が声をあげている
こんなことを繰り返していても意味がない
それでは意味とはなんのことだろう
ぼくたちはたぶん
意味などもとめているわけではないのだ
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