それは抽象性以上の具体性を持たない(そしてしばらくの間循環をやめない/ホロウ・シカエルボク
それを眩しいと感じるのは目覚めることが出来たからだと知っているせいだろう
眠りの中に溶け込んでいくとき
生まれたときのことを思い出しているせいさ
仕事でも、遊びでも、なんでも構わない
どこかに出かける用事があって
寝惚け眼に水を浴びせて支度を済ませて家を出たときに
踏み出した爪先が体重を感じる
そのときに感じる喜びで血液は喚起の声をあげるだろう
生まれたときのことを思い出しているせいさ
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