球体幻想/
レタス
オリハルコンを探していたら
何故か天上からベリリウムの雨粒が降ってきた
それは虹色に輝く丸い雨だった
振動音速はとても想像できないほど早くて
その雨粒を手のひらで捉えることは出来なかった
孔雀の羽根にも似た球体はパラパラとぼくの肩を弾き
身体を流れてゆく
溢れだしたベリリウムが
足元を埋めてゆく
狂うような歓喜はもう其処までやってきていた
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