さむい朝/
はるな
さむい朝
ベッドのうえで
あなたは眠っているのではなかった
あしたにも雪が降りそうな朝
似たようなことが
いくつもあった
雨の日や 風の日に
なまぬるく繋いだ体のなかで
あなたはわたしを考えてはいなかった
わたしがあなたを愛さなかったのと同じだけ
あなたもわたしを愛さなかった
いまも だから
あなたはベッドのうえで
眠っているのではなかった
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