ルミナリエ/凍月
眩しさを思い返す
ルミナリエ
太陽が出ている時の
骨組みだけの状態
緻密で綺麗だった
静かに光を浴びていた
気が付いたら目を閉じて
手を合わせて祈っていた
ルミナリエ
光が美しい夜
音楽が美しい夜
大勢の笑顔が見える夜
ただそれだけの夜
風が寒い
指先が強張る
でも それよりも
急速に冷めていく心が虚しくて
本当に皆は祈ってるのだろうか?
ただ光が点いただけで
こんなにもヒトが増えるのが怖い
美しい光景を前にして
募金箱が影になって見えなかったよ
屋台の活気に気をとられ
主旨をどこかに見逃してしまったよ
綺麗な夜だ
綺麗な光だ
だからもう
僕に祈りなんて無い
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