実/
はるな
ねむってたら
枯れた実になって転がってた
拾われて
じぶんもとうとう
あつい釜のなかへ と
身がまえていたら
偉いのがきて
それは数には入らないよ
と言う
ぬるく ちいさいてのひらは所在なく
いやしい実をたまごみたいに包んでいた
それでも目を覚まさなきゃならないなんてあんまりだ
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