明日天気になあれ/みもる
雨の日は
一日中寝て過ごしたい
灯りをつけようか迷う室内は
まるで処刑前の牢獄のよう
隔離された空間に
さあさあと
涙の落ちる音だけが聞こえる
少しずつ
歪んでいく景色
今日は何曜日だ？
何日だ？
何月だ？
今、何時だ？
いつか
とても大切なことまで
忘れてしまうだろう
ヒトは不便だな
くだらないことで一喜一憂し
栄養をこまめに補給し続け
暑くても寒くても苦しく
そして夢を見なければならない
次生まれる機会があるならば
なんでもいいから虫ケラがいい
何も考えずに生きて
何も考えずに死んでいきたい
ただ記憶に残るような
ささやかな泣き声だけをあげて
ヒトをもう少しだけ
続けなければならない僕は
カレンダーと時計を確認して
優しい鼓動を数えながら
再び眠りについた
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