夢のなか/
はるな
夢のなかでわたしたちは詩を書いている
できるだけすくない言葉ですむように
皿がいち枚しかないから
間違ったことは言いたくなかった
でもただしいことも正しく思えなかった
あなたは始めるつもりでいて
わたしは終えるつもりでいた
動かないまま それだけが 本当のことのように感じられた
夢のなか
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