この冬の朝/
たけし
ミシッ と鳴って
雪、軋む
ギクッ として
飛び起きる
「まずい、雪崩だ!」
誰もいない
〇
4Fのベランダに出れば、
碧天に一筋の白雲
冷気が僕をヒンヤリ包み込み
眼下の歩道を子供達が走り廻る
此処に来て1年
いよいよ開きにくくなった瞼を、両手でこじ開ける。
戻る
編
削
Point
(6)