無題(仮題:意識)/
天竺葵
誰もが自我の紐をとく
雨の夜に
垂れ流された意識の濁流に
気が触れんばかり
眠ってしまえば
自らも紐をとけば
無意識という堤防に
守られてしまうのだろうが
垂れ流された意識の濁流は
脳内をかき乱すばかり
無意識の堤防に
逃げ込むにはもう 遅い
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