スタンドアロン/管城春
 
わたしは通わない方の血液
生なら何度か受けた
赦されていない言葉を並べるための流れ
滞ってはよく沈んでいる
室内の透明な瓶にプールされている
照らさない方の光が加速してはいなくなる

わたしたちがうしなったのは墓をなくしたから
弔われた言葉たちの行く末をいつまでも知らない
天体の動きを指先ひとつで占っていた
のぞまないことはすべて嘘だから
その歌ひとつで
世界はただの石にだってなれた

みつめないで
みうしなわないで
ついてこないで
はなれすぎないで

生存に必要なためのアクセス
とぎれないための僕の切れ端
僕の切れ端はとぎれないための
とぎれないための
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