さらばロックンロール/葉leaf
関わりは、もっと多元的で多様なものである。攻撃性やトラウマだけで説明できないのが関係性というものであり、それは例えば調停であったり交渉であったり和解であったり、そういう対立を乗り越えたり対立を回避したりする精神が世界を広げていくのである。
人間は夢見がちな存在であるから、何かあるごとに理想や夢を抱いたりする。だがそれはほとんどの場合現実の前で打ち砕かれる。そこで傷ついたまま立ち直れないようではいけないのだ。理想と現実との二項対立なんて軽やかに乗り越えていけばいい。理想を求めることで、少しでも現実を改善できていたかもしれないし、現実の中にも理想に近い良い面はたくさんあるだろう。理想と現実を対立項
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)