さらばロックンロール/葉leaf
 
立項とみなすよりは、ありがちな精神の一つの運動として、理想と現実のやりとりを柔軟に乗りこなしていくこと。理想がついえても折れてしまわず、さらなる現実的な目標を設定できる強靭さを手に入れること。
 また、人間は孤独ではない。生まれた時点で親とつながっているし、多くの人との関係の中で育っていき生活していく。確かに孤独感を感じることはあるが、それよりも自分を取り巻く膨大なネットワークにこそ敏感になり、そのネットワークを微細に感じていくことが自らの世界を広げていくことになるのだ。
 つまり、ロックには柔軟さがないし、ロックは閉じこもっているし、ロックは広大で豊穣な現実を直視できていない。「さらばロックンロール」この言葉から詩の広い世界は始まっていく。

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