遠い水音/
しろいろ
チャリティの結婚願望だね、どれも外したいとき外せる鎖
皮膚のした脈打つきみの平熱のただ、なだらかな痛みをたどる
水彩画ここで過ごした季節たち カルピスのうすい夢みたいだね
枯れかけの花の名を呼びあいながらそっとふたりで影踏みをする
壊されたコンセント束ねてゆけばまるで灰色の花束でした
ハイネケン口移しして冷えていく月と気泡とふたりの匂い
きみの汗が脆いガラス細工のように散って、つぶせば夜がひろがる
戻る
編
削
Point
(4)