刑/葉leaf
生きるということ
朝陽を受けながら歩き始めること
酒場で仲間たちと宴を楽しむこと
それらはすべて
刑の執行を受けているということ
ただ命が脈打つという基本的なことも
何らかの刑の執行によるのだ
人間たちの法律とは異なった法律が
制定する者も監視する者もなく
漠然と空気のように漂っていて
例えば何気なく人に感謝したり
あるいはごく普通に椅子に腰かけたり
当たり前のことが何らかの犯罪になってしまう
人間が制定したわけでもない
空をゆく雲のような別の法律が
人間の些細で無害な行為を罰する
そうして人間は刑の執行として
例えばこんな詩を書かされたりする
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