がっぷり四つ/もり
 
少し疲れている
何かしなくては、と思いつつ
無情にも日は暮れる

「やいやいお前さん、いいかげん
ちっとは力を抜いたらどうだい」

そうやってなだめてくる
どこぞの誰かと

土俵際

「やいやいおまっ、・・」

廻しをクッと、掴みなおせば
ますます紅潮したであろう
顔が浮かんで
笑いこらえて
屁が
もれた

荒い息遣いがつづく

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