がっぷり四つ/
もり
少し疲れている
何かしなくては、と思いつつ
無情にも日は暮れる
「やいやいお前さん、いいかげん
ちっとは力を抜いたらどうだい」
そうやってなだめてくる
どこぞの誰かと
土俵際
「やいやいおまっ、・・」
廻しをクッと、掴みなおせば
ますます紅潮したであろう
顔が浮かんで
笑いこらえて
屁が
もれた
荒い息遣いがつづく
戻る
編
削
Point
(0)