冒険に!/
薫子
朱の映える
あの海の
離宮を
帆を張って
目指そう
天の
ご機嫌悪く
空は
毎日 毎日
泣模様
ある冬日の
前の秋の日に
想いを廻らし
朱の中を
歩く
その日を
待ち望みながら
私の心は一人
門を出る
海を目指し
夜が明ける頃
気がつくだろう
空が蒼く
澄み渡っていることを
私が冒険に出たことを
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