光のまつげ(四)/
信天翁
街なかのさみしい
さみしい小公園で
低学年のこどもたちは
新調して貰った
自転車にまたがって
喊声をひろげ
尊い「時」を讃えている
あゝ おらにも かって
そうした貴重な「間」があったのに
いまでは いまでは
腐敗臭がただようばかりの
息使いが 沈んでいるばかり だ
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