天からの声/
朧月
朝に騒がしい鳥がいる
ヒステリックになきさけんでいる
なにがそんなに悲しいのだろう
腹立たしいことがあるのだろうか
わたしに置き換えてかんがえる
そんな癖がついてしまった
朝に騒がしい鳥がいる
まわりをまきこんで
木々をもふるわせる声で
人間なんかに関係ない
そういうように姿をみせない
その騒がしい鳥たちが
私の背中をおしている
さあ生きてゆけとでもいう風に
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