味覚は時空を超えて/薫子
の返事。
とにかく大阪に来たからにはお好み焼きは食べたい(@ ̄ρ ̄@)
並んで入ったお好み焼き屋さんで、店員さんが目の前の鉄板でお好み焼きを、焼いてくれるとのこと。
内心ホッとする。自分で焼くとなると私はかなりの不器用。お好み焼きは床に落ちるかぐちゃぐちゃになる可能性大。
店員さんが具材を混ぜだすと、具が鉄板にハラハラと落ちる。混ぜ終わった具を鉄板に広げ先ほどのハラハラと落ちたお野菜もひとまとめ。手際よく焼きあがったお好み焼きはふっくらフワフワで、ソースを塗られた上に削り節をフンワリのせると、生きてるように踊る。切り分けて食べてみると…
やっぱり、フンワリフワフワ…
私は思わす歓声をあげそうになった。
あの遠い日の小さな手をたたいて大喜びした幼子のように
お好み焼きは懐かしく温かい味がした。
私は大きくなり、年齢も重ねたけれども、舌はちゃんと遠い日のあの日のことを覚えている。
一枚のお好み焼きが遠い古の日と現在を結んだ不思議なある日の出来事…
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