共通する無題詩/山人
一
ひらひらした幸福が
街の中を舞っている
今日で地球が終わるので
皆は慌てて急いで楽しもうとしている
けっこうそれにしてもにこやかじゃないか
もしかしたら終わらないのかも、ね。
そのように僕は彼らを妬んでいると
空からめまぐるしく雪が降ってきた
白く底知れない雪が
降り積もる
まるで僕の穴ぼこを埋めていくように。
埋めてしまえば証拠は残らないよ
僕の妬みや消沈を埋めていっている
悶々・・しながら雪は
慌ただしくけっこう思いっきり
わりと気合入れて降っているから
僕はすこしあきれて
いやぁ、降るなぁ、などとしゃべってみる
すると雪はただ黙って
力(りき)入れ
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