無題/葉leaf
僕は壊れてしまいました、
もはや一滴の乾きかけた涙としてしか存在していません、
光も闇も幻で真っ青な衝撃だけが現実です、
人間の正しさとは何かと問いかけると桜の花が散りました、
人間の貧しさの上に咲き誇っているあの名を奪われた花を血眼になってむしりとると、
度重なる人間の驟雨が晴れ上がる頃には社会という雲海が血を降らせていました、
世界は暴力という元素から構成されており、
複数の暴力が相克しながら時間をかたどっています、
今日一つの純粋な愛が孤児として街角に捨てられていて、
愛はこのように与えるものでも与えられるものでもなくただ遺棄されるもの、
低い位置には重くて濁った行き場の
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