歩く羽/
木立 悟
の内を無数に走る
光ではない白い線
撓み 途切れ ふたたびつながり
暗がりを未明に導いてゆく
巡る 巡る
時計に染まり
歩みつづけるものの見る先
飛べないものたちすべての黙示
過ぎたものも過ぎるものも
居ないものも居るものも
傷を刻み 刻みながら
そこに重なり 響きつづける
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