現代詩フォーラムの歴史とポイント制への考察/kaz.
 
上げたいという意志があったのであり、そこには詩の衰退への危惧、他者を求める人の心があった。現在では批評する人は少なく、もっぱらポイントのみに終始しているという難点はあるが、その分評価の基準が明確になり、優れた作品を見つけやすくなった。そういう意味で、ポイントが多数入っている作品ばかりが良いとは限らない、という主張は、過去の優れた作品に溢れていた時代に対するルサンチマンとも取れる。過去にはネット回線そのものが有料であり、優れた作品を見つけるのにも時間がかかったが、その分作品の質も高かったのである。

ではこれからの我々はどうすれば良いのだろう? 提案としては、ポイント交換も詩における一つのコミュニケーションだと思って、甘受するのが良い、というのがある。残念ながら私自身そういうポイントの入れ方をしたいとあまり思わないし、コミュニケーションも大切ではあるがそれをやりたいかというとあまりそういうのが得意な方ではない。現代詩フォーラムは、50選などの選考によって、もっとも現在ではあまり行われてはいないようだが、独自の発展を遂げている。私は詩が人々の心の支えとなることを祈ってやまない。
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