扉/あおい満月
 

いくつもの冬を越えてたどり着いた場所で
出逢えたぬくもりを今は愛している。

それでも、
足を踏み外せば喰われてしまう危うい世界で、
羽根を拡げて飛び立つには力がいる。
求めるよりも、
何も求めない心がほしい。
少女は少女のままで。
私の願いで溢れた、
私の扉には、
たった一つのレスポンスがある。
だだ、たった一つのことばだけで、
どこまでも私ははばたける。
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