キンタマ王子、フォーコロンバイン/花形新次
月曜日の朝が
憂鬱なのは分かっていた
いつか誰かが行動すると
期待した
しかし、待てど暮らせど
誰も何もしなかった
許せなかった
自分でやるしかないと思った
盗んだ散弾銃を手にして
近所のバカ大学に行った
コイツらなら構わないと思った
通り掛かるヤツを片っ端から撃った
夜店の射的より簡単だった
「明日から当分休みだぜ、良かったな」
話しかけられた男は
倒れたままピクリともしなかった
それを見たキンタマ王子は
済まなそうに言い直した
「いや、お前は・・・・・、永遠に、だな」
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