水守/
レタス
流れる清流のかたわらに佇み
透明な魚影を静かに眺めていた
雨の降る秋の午後
みずならの葉脈たちが
ぼくを守っていてくれる
静寂な一刻を与えてくれた
透明な 透明な
青い 碧い 水
さざめく水際に独りたたずみ
瞳を落として
ぼくは水を守っていた
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