好奇心/海美
生まれてから今まで大きな人の籠に入っていた
外の世界を知らずに生きていられたら
どれだけ空虚なままで育っていたのだろう?
ある日 ふとしたことで外の世界を知った小鳥は
籠の鍵を捻じ曲げて 開けて 外に出て
痛みを知り 過酷さを知り 愛を知り 楽しみを知った
戻れない場所まで行かなければ良いと危険を冒し
翼を傷つけられた日もあった それでも足掻き飛んでた
大きな人に捕まるたびに反抗して 憎んで 荒んで
度々外の世界に出掛けては 痛みを知り 過酷さを知り
愛を知り 楽しみを知った
行かなければならない場所には行きたくなくなった
帰らなければならない時に帰らなくなった
どんな時でも純粋な自分と冷めてる自分がいるのを知った
外の世界を知らずに生きていられたら
小鳥はどれだけ幸せだったんだろう?
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