sakai/草野春心
 


  秋晴れの
  空に、境界線
  ……らしきものが浮遊している
  長いのも短いのも 互いに絡まり合って


  私は 時期外れの薄着をはおり
  アイスクリームを食べながら人を待っている
  ひらべったい風が標識をかじっては逃げる
  銀杏色に 腐れていく バス停



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