キンタマ王子、学園祭に行く/花形新次
二の腕が
お前の首を締め付け
振りほどこうとする
お前の爪が
俺の皮膚に食い込む
命への足掻きが
爪先にこもり
血はお前の身体の
穴という穴
そして俺の皮膚から吹き出す
我友、カメアタマ枢機卿!
お前のいるべき世界は
ここではない
最後の捻りを
首に加えると
お前は完全に脱力し
崩れ落ちた
殺してしまったことは
仕方ない
問題は如何に死体を
処理するかだ
キンタマ王子は
考えた末に
燃えるゴミの日に出した
「それが我友を弔う最高の方法なのだ」と
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