昼餉(弁当、御握り、イモサラダetc)/あおば
 
は二つの眼を閉じたまま
じっとお皿の上に横たわっております
私は箸を持ちいい加減に背中とお腹の中間部をつまみ
力を入れ、彼の筋肉の何割かを引きちぎり
ゆっくりと口に入れ、久しぶりのカレイの味を堪能いたしました
解剖にも似た、箸使いで、食べられそうなところはすべて食べ
残ったのは骨だけと成りました
骨も力を入れて齧れば噛み砕けるのですが
そして骨の髄の味も結構乙なのですが
横で見ている人が居るので、骨を噛み砕くのを
諦めました
ほんとに無駄なく食べられる魚だと感心して
思わず詳細を書き下したのですが
目玉を抉り出して口に入れ噛み砕いた時の姿は
まさに肉食獣であるなと己の姿
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