リキュールな朝/
そらの珊瑚
夜の粒が
とけだしてゆく
空の底は
うすむらさき色にゆるみ
未来が滴らした
おれんぢが
静かに攪拌されてゆく
ここは
宇宙の果てなのだ
あるいは
巨大なグラスに注がれた
液体の時間
四角い窓枠
ことりの形をした黒い影
伸ばした髪を
えりまきにしてる
朝はきーんと冷えてる
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