いまだ降る光のレイン/ホロウ・シカエルボク
数度の雨を待つ
見つけてもらえない死体みたいに
(ハゲタカに啄まれないだけマシってものか?)
そしてすべての音が無くなり
すべての景色が無くなる
すべての意識が無くなって
世界という舞台の幕間の転換が始まる
どこで目を覚ませばいいのかは残酷なスポットライトが教えてくれる
脚本が貰えない役者たちは
アドリブを存分にぶちかますか
口を開くことを拒否するか
そんなことでしか意思表示が出来ない
ベイビー
この世は薄っぺらいもので出来ている
ガッチリと固めることが出来るコンクリートよりも
そのとき動かなければいいテープが評価される
アクセスは速さを売物にし
その速度の中で落していくものには頓着しない
どこかの鶏が悲鳴をあげる
そのせいで目が覚める
カーテンの向こうで命が急かされている
そら見ろ
朝だ
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