夜に狂う/レタス
床に流れた黒髪は
流れ 流れて何処までも
白い柔肌が静かな鼓動に波を打つ
君の背中に彫られた地図をたどれば
エルドラドに往き着くのだろうか
果てしない疑問符が襲う
ぼくはまるで君の事を知らない
平行線にたたずむだけだ
知らない君
男と女には深い溝がある
殺してしまいたいほどの衝動が胸に走った
刹那の刻に全てを閉じ込めたかった
殺意の影が窓ガラスに映っていた
愛欲の果てが殺意を孕んでいる
夜には魑魅魍魎が舞っていた
罪の無い存在はあるのか
無いのか
もう誰も識る人はいない
殺したいほどの
愛欲幻想はいまでも残っている
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