さぁ空/
ふく
僕が行く。
片手の平を道路にぴったりつけ、よっと逆立ちをする。
逆さの足は宇宙が吸い込んでいくように、空を飛びたがっている。綿パンのはためき。
そして、右手に力を入れ、道路を押す。ふわりじゃないといけない。
ふわり ふわり びゅーん 空へ
逆さの僕の服が羽ばたき、おなかが少し、見えている。
ふわり ふわり びゅーん 空へ
屋根雲飛行機空をこえて、黒い僕の宇宙へ。吸い込まれるように飛ぶ僕。
空気なんて関係ない。僕が飛んでるんだから。
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