風の舌?/信天翁
 
         つつじが丘の襞隅で
       鴉が わめきあっている
    キジバトも うなりあっている

 そうだ あのときは そのときなりに
    対処していた 筈なのに・・・
  過去はすっかり 油絵となっていた

   そして 肋骨は 弱々しい吐息に
        さざ波をただよわせて
       現在を寂しい 水墨画に 
         閉じこめてしまった

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