社会の中に生きる者として詩を書く/葉leaf
詩の中に生活を持ち込むことを嫌う人は一定数いる。さらに、詩によって人生に直接触れることを嫌う人もまた一定数いる。詩は此岸の出来事を扱うものではなく、彼岸へと飛翔していくものだ、そう考える人は結構いるだろう。だが、彼岸へ飛翔して創作するにあたって、生活や人生で得たものや失ったもの、生活や人生での喜びや傷、そういったものはいやおうなく反映されていくわけである。
詩を書く人もみな社会の中で生きている。社会というものは他者よりもさらにわけのわからないものである。他者ですら了解不可能であるのに、他者と共同で作り上げ、さらには自己や他者の思惑を超えて動いていく社会というものは、物質的に我々を拒む
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