ふっかつのじゅもん/kaz.
息が解かれ
僕たちとなって前進する、
僕は僕でないものたちに生贄に捧げられ、
春は雨となって前進する、
存在が存在でないものと衝突する、
だが存在でないものとは?
雨は使い古された素材だ
今や語るのにも値しないだろう
プロコフィエフ、プロコフィエフ、
美しいミサイルとともに、
僕らは発射される、
厭う、痛うてならん、
あの闇の中で、ポエニークを掻き分けて、
僕が鎮座した、夢の通路を、
林に例えながら、木々を抜け、
通り雨のように、あるいはまた、
雨のように通り、
ペトルーシュカ、ペトルーシュカ、
存在の彼方に、
その青い目を差し出す、血だらけの目を、
あ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)