浄化槽/ブルーベリー
毎月だったり3か月おきだったり冬は来なかったり
よくわからない頻度でそのバンはやってきて
5人と書かれた確認票にサインを強請ってくるので
私は大体黙って苗字を書く
/
テーブルから不要な灰皿をどかし
(私以外喫煙者だが私が主となったこの場では相応しくないものだ)
私は間を充分に取ったけれども、切り出さない彼に、それで、と言った。
「それで君はどうしたいの」
「どうって」
彼は落ち着かなく視線を少し彷徨わせた後で
揺れた思いを吐露した。
それは謝罪ではなく
彼の若芽の生え始めた木にナイフを突き付けられたという主旨であり
彼はとても憤慨していた。
(「
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