オールスルーザナイト/
崎山郁
きてきた
背中の毛を剃ってもらった夜、
彼が私の背にクリームを塗る手が
すべすべしていた
一緒に眠った女の子が胸を触ってきたり、
飲んだ帰り、早朝に疎水まで歩いたこと、
真っ黒のかたい髪を撫でたこと、
すべてが喉を渇かしていく、
と思う
私たち、ステップを踏んで
軽やかに踊っていようね
ずっと
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