Miz 7/深水遊脚
 
かけに、芝居がかった修羅場を演出して離婚にこぎつけた。離婚後の独り暮らしが不安ではあったものの、経済力をあてにして戻ってくるだろうとたかをくくった宮原家の人々の態度に、彼女は独立心を固めていった。修羅場の演出が功を奏したのか、分与された財産は多かったけれど、それを食い潰したら先がないことはよくわかっていた。手っ取り早い稼ぎが必要だったのと、興味もあってスナック勤務から始めた水商売が意外に自分にあっていた。口説いてきたお客の何人かと寝たことで、セックスにも抵抗感がなくなり、かえって楽しむようになった。相手の先入観をかわして自分が楽しめるようにリードするのはコミュニケーションで何とでもなる。段々とそう
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