花瓶に涙を/
秋也
涙で育った睡眠草
もう二度と起きない君のベッドサイドに
僕も大分寝ていないのだけれど
気持ち良く目覚めるのが怖いから
寝たら起きなきゃいけない
だから君にあげる
君には良い夢を見てもらいたい
睡眠草
可憐な花が咲くまで
僕はせいぜい起きて泣いておく
欠伸だけじゃないからね
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