記憶の怪/
ただのみきや
には母や恋人の乳房の甘い香りとなって過去への郷愁で満たす
まったくいい加減で曖昧
共生している妖 それが記憶であり
わたしがわたしである拠り所
ならば記録と記憶のこの乖離を
楽しんだ方が得というものだろうか
比喩とイメージ まるで詩の中のよう
正しい記録に関して心配はしていない
神がお持ちなのだ
《記憶の怪:2015年10月3日》
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